広島OB ルーキー前田智徳への「鉄拳制裁」真相を明かす 「話したらええヤツ」もオフにトレードとなる「罰」

 前田智徳氏
紅白戦、無断でトレーナー室へ行き守備に間に合わず大下剛史コーチ(右)に殴られる広島・長嶋清幸=1983年
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 広島OBの長嶋清幸氏が、22日に配信された高橋慶彦氏のYouTubeチャンネル「よしひこチャンネル」に出演。現役時代、後輩・前田智徳氏への鉄拳制裁について、真相を明かした。

 80年から90年まで広島でプレーしていた長嶋氏は当時、中堅選手として若手の教育係のような立場となっていたという。「(先輩から)いろいろ言われるのは、絶対に俺の方にくる。結局、俺が言わなきゃいけない状況になるわけで」。90年、高卒ルーキーの前田氏に対しても、多くの先輩から「あいつ何で挨拶せんのか。お前そういうのちゃんと言うとかなあかん」と、注意するよう言われたと説明した。

 長嶋氏は「俺、あんまり年下に言うの好きじゃない」としながらも、前田氏に直接注意。ただ、その後も先輩から「あいつそのままスッと素通りしていく」などと忠告が入り、「まだみんな納得してねえから、ちゃんとやってくれよお前。悪いけど、俺も我慢の限界があるから。俺3回目まで我慢するよ」と伝えたという。

 だが、4回目は長嶋氏自身が目撃。「羽田空港で俺と目が合ったのに、あいつ隠れたんだよ。それで『それはあかんぞ』って言って、ポコッて殴った」と、空港のトイレで鉄拳制裁を行ったと明かした。

 ルーキーイヤーから公式戦にも出場していた前田氏とは「守ってる時も2人でずっと話してた。話してたら、ほんまこいつええヤツやん。いや本当に。だけど何でか知らんけど、その時はそんな感じだった」と振り返った。

 引退後の現在も前田氏と当時の話をするそうで「今は大人になって、やっぱりいい話ができるわけ。『お前、成長してなかったんかな?』って話をして。ゴルフの話でも野球の話でも盛り上がって」と笑った。

 ただ、この時の鉄拳制裁はチーム内で波紋を呼び、「でもあれのおかげで松田オーナーにえらい罰を…。いきなりそのままオフにトレードだからね」と苦笑い。91年、中日へ移籍となり、その後、ロッテ、阪神と渡り歩く野球人生となった。

 高橋慶彦氏は90年にロッテへ移籍しており、前田氏との接点はなし。長嶋氏は「(もし高橋氏が広島にいたら)それどころじゃない。いきなりだと思う。(4回目まで)もたない」と語り、高橋氏も爆笑していた。

 高橋氏と長嶋氏の対談の様子は他にも配信されており、カープの思い出話や中日・根尾などにも言及している。

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