広島・ドラ1佐々木 1年目から活躍!新人王 将来は本塁打王 左肩回復順調 カープの猛練習も歓迎
猛練習カモーン!!広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(21)=青学大=が28日、都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1600万円で仮契約を結んだ。カープの猛練習を歓迎し、新人王と将来的な本塁打王獲得への強い思いを披露。神宮大会で脱臼した左肩の状態に関しても明るい見通しを示した。(金額は推定)
凜々(りり)しい表情で金びょうぶの前に座る姿がサマになる。会見に臨んだ佐々木は「プロ野球選手の一員になった」という実感を持ちながら、広島の舞台に思いを巡らせた。「息の長い、愛されるプレーヤーになりたい」。学生最後の試合から3日がたち、プロでの挑戦に気持ちを切り替えていた。
球団から提示されたのは出来高を含む“満額”での提示。担当の高山スカウトは「佐々木君の魅力は思い切りのあるバッティング。遠くに飛ばす力もあり、来年のカープの戦力になってくれるのではないか」と言った。大きな期待を受けたドラ1は「お金をもらってする野球になる。そこに対する責任感は改めて強く思った」と表情を引き締めた。
ドラフト以降、カープの動向を気にかけるようになった。野手陣が朝から日が暮れるまでバットを振り込んだ秋季キャンプもユーチューブなどでチェック。「すごいスイング量、練習量をこなしていたので、負けていられない気持ちになっていた。自分自身、練習するのは好きな方。早くあの中に交じって練習をしたい思いが強くある」と鼻息が荒い。大学では毎朝5時起きで練習してきており、「朝早いのは大丈夫」と笑顔を見せた。
プロの舞台で目指すのは新人王と本塁打王の座。「新人王を取るということは1年目から活躍するということ。本塁打王は将来的に取れたらいいタイトルだと思っている。トップのレベルで一番上に立ちたい」と熱き思いも披露した。
そのために現在は下半身強化に注力している。MAX180キロを上げるフルスクワットを200キロに更新するべく、「下半身は中学生の時からずっと大事にしてきた。目いっぱい強化して、プロで戦える体をつくっていきたい」と気合。入寮までにパワーの源をさらに進化させていく。
22日の神宮大会・福岡大戦での守備時に負った左肩脱臼については「痛みはもうだいぶ引いてきた」と強調。1月の合同自主トレの参加についても「自分としては動けると思う。球団のトレーナーの方と相談しながら決めたい」と明るい見通しを示した。焦らずに治すことが大前提。その上で猛練習を歓迎する姿には頼もしさと覚悟がにじむ。(畠山賢大)
★佐々木泰(ささき・たい)アラカルト★
◆生まれ 2002年12月24日、21歳。岐阜県大垣市出身。
◆サイズ 身長178センチ、体重82キロ。
◆投打 右投げ右打ち、内野手。
◆球歴 小野小1年時から小野野球少年団で野球を始め、東中では岐阜ボーイズに所属。県岐阜商では1年春から4番を務め、高校通算41本塁打。青学大では1年春にリーグ戦デビューし、東都リーグで現役最多となる12本塁打記録。主将としても4年時は春秋リーグ戦、全日本大学野球選手権、神宮大会の4冠に導いた。
◆足 50メートル走6秒1
◆遠投 100メートル
◆座右の銘 『思わないことはかなわない』
◆趣味 サウナ
◆特技 野球
◆好きな芸能人 お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次