広島・菊池「僕も変化しなければ。先頭に立てるように」 9月失速の責任痛感「本当に悔しかった」若手に思いしっかり伝える

 広島・菊池涼介内野手(34)が5日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸2億5000万円プラス出来高でサインした。昨オフに2年契約を結んでおり、来季がその2年目。9月の大失速で優勝を逃した今季を「本当に悔しかった」と総括。14年目となる来季へ向け「変わらないといけない」と変化の年にすることを誓った。(金額は推定)

 自らに言い聞かせるように熱い言葉を並べた。チームとして、個人として苦渋を味わった1年。悔しさと優勝への思いを原動力にして、菊池が前に進む。

 「僕も変化しなければいけない。自分から行動を起こしてというふうに思っている。(チームの)先頭に立てるように」

 今季は136試合に出場し、打率・241、9本塁打、38打点の成績でフィニッシュ。球団歴代2位タイの12年連続100安打を達成するなど、存在感は健在だが「個人的にはまったく話にならないというような結果」と辛口評価を並べた。

 その要因はチーム成績にある。ここ数年は「一歩引いてみんなにやってほしい」と若い選手を見守るという立場でプレーしてきた。しかし、今季は9月の失速でBクラスに転落。「本当に悔しかった。しっかり(自分の思いを)伝えることができていなかった。何が足りなかったかと考えると、そういうのも多少あるんじゃないかな」と後悔を口にする。

 勝ちきれなかった責任を胸に、自身の“変化”を誓った。「来年からは伝えられることはしっかり伝える。投手の下へ行く場面も増えると思います」。小園や矢野が台頭する若い内野陣。その中でも経験値を生かし、ここぞの場面では動く覚悟だ。

 ここ2年遠ざかっているゴールデン・グラブ賞についても「獲れれば獲りたい」と意欲を見せた。来季の目標を問われると「優勝。これだけしかない」と断言。7年ぶりの頂点を狙うチームには頼もしい忍者がいる。

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