広島・坂倉 阪神・森下の首位打者宣言に「阻止できるように。打つ方で邪魔を」 開幕前哨戦でメラメラ「抑えられるように」

 トークショーでバットの特性について話をする坂倉。右は阪神・森下(撮影・立川洋一郎)
 トークショーに集まったファンたちと記念撮影に納まる広島・坂倉(前列右)と阪神・森下
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 封じて打ち勝つ!ミズノブランドアンバサダーの広島・坂倉将吾捕手(26)が5日、大阪府大阪市のミズノオオサカ茶屋町で開催された「ファン感謝祭トークショー」に、阪神・森下翔太外野手(24)と参加した。11月に開催された野球国際大会・プレミア12で共闘した2人。来季開幕戦の相手でもある打者・森下を警戒し、打撃では首位打者を奪い合うくらいのハイレベルな競争をしていくことをファンの前で宣言した。

 アウェー気味だった鯉党がにわかに沸いた。虎の“牙城”である関西で行われた阪神の人気者・森下とのトークショー。会場には虎党が多く詰めかけた中、坂倉はイベントの最後にマイクを握って力を込めた。ファンからの質問コーナーで一番取りたい賞を問われた森下が「首位打者」と宣言した中、「個人的には森下の首位打者を阻止できるように。打つ方で邪魔をしたいと思います」。その瞬間、赤のグッズを身につけた人々から大きな拍手が巻き起こった。

 バットでライバルを上回ることを目指す。今季打率は坂倉が・279で森下が・275と僅差。不振だった前半を抜けて球宴以降、調子を取り戻した坂倉は「後半戦の打率は(自分が)勝っているので」と笑みを見せ、「そういうレベルの高いところでできたら、もっと野球界を引っ張っていけるんじゃないかなという思いがある。まずは自分が(打率を)残せるように頑張りたいと思う」と首位打者獲得競争へ意欲を見せた。

 捕手として感じる森下の「怖さ」は打席での落ち着きと勝負強さだ。トークショー内では好機で打席を迎える森下について「脱力し過ぎていて、何を考えているか分からない」と苦笑い。自身の今季の得点圏打率は・253。好機では「弱い方」と自己分析するだけに、平常心を貫く姿に「全然違う立ち位置ですけど、学ぶことが多い選手の一人だと思う」とリスペクトを込めた。

 侍ジャパンでは昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップに続き、今秋もプレミア12でともに主力としてチームをけん引。同じユニホームに袖を通したことで「野球に対してすごく真面目に取り組んでいる」と森下のすごみを再認識している。

 来季もそんな進化を続ける虎の主軸を抑えなければならない。正捕手でもある坂倉は「怖さもありますし、長打が打てるし、ボール球をあまり振らない。そういうところで嫌な打者の一人かなと思う」と警戒。「スコアラーさんの言うことを聞いて、抑えられるように頑張りたいと思う」と“森下封じ”にも静かに闘志を燃やした。

 阪神とは来季の開幕カードで激突。この日は笑いの絶えなかった2人が敵として火花を散らし合う。

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