広島・秋山 「一番仲のいい選手は?」に「前田健太」 ともにメジャー経験した特別な存在
広島の秋山翔吾外野手(36)が7日、大阪府河内長野市でアドバイザリー契約を結ぶSSK社が主催した野球教室に参加した。小学生からの「一番仲のいい選手は?」という質問には「前田健太」と回答。前日にともにラジオ番組の収録を行った同い年の親友と、今後も球界を盛り上げていく心意気を示した。
寒空の下でも秋山と子どもたちは元気だった。打撃の実演も交えながら、小学生ら約70人と1時間半にわたって交流。多忙の合間を縫って大阪南部まで駆けつけ、「バットとグラブを持って目をキラキラさせている子どもたちを間近で体感できるのは、野球教室の醍醐味(だいごみ)。良かったなと思ってもらえたなら来た意味があったと思う」と爽やかな笑みを浮かべた。
子どもたちからの質問コーナーも設けられ、「一番仲のいい選手は?」という問いには「これはもう前田健太と言っていいでしょう」と答えた。前日には東京でのラジオ番組の収録で共演した中、迷わず同じ1988年生まれである親友の名前が頭に浮かんだ。
秋山にとって前田は同学年の中でも特別な存在だ。20、21年の2年間はともにメジャーでプレー。特に20年はコロナ禍でシーズン開幕が延期になった期間に、ロサンゼルスで合同練習を続けて支え合った。「意識するというか、ポジションは違うけど、彼は大きな目標が言葉として出てくる。あまり自分の目標って言う機会もないし、言わない選手も多い中で、はっきり言っているというところは自分と近いのかな」と親しみにリスペクトの思いも込める。
来季が37歳となる2人。前田は25年でタイガースとの契約が切れ、その後の去就にも注目が集まる。「僕も長く現役でいられて、結果を出していかないといけない気持ちにはなる」と秋山。親友の存在も刺激にグラウンドで結果を示し続ける。