広島ドラ1佐々木「長打力と勝負強さ期待してほしい」 体細くても「振る力も飛ばす力も体の大きい選手に負けていない」
鯉の未来を背負う黄金新人から新年のごあいさつ-。広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=がデイリースポーツの単独インタビューに応じ、1年目の意気込みを語った。
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-自身の打撃の特徴は。
「長打力を持ち味としてやっていきたいです。加えて勝負強さは一つ自分の見てほしいところで、期待してほしいです。得点圏で回って来た時の強さを強みにしてやっていきたいと思っています」
-大卒野手で右打者のドラフト1位は、球団では1991年度の町田公二郎以来。期待を感じる部分は。
「久しぶりの大卒で右打ちのドラ1ということで、すごい期待をされていることを実感しています」
-大卒・右打ち野手・ドラフト1位はミスター赤ヘル・山本浩二氏と同じでもある。
「プレーを拝見したことはないんですけど、もちろん知っていますし日本代表の監督もやられていましたよね。そういう球界を代表する選手に自分もなれればと思います」
-佐々木選手自身は長距離打者ですが体は細く見える。
「振る力は、体の大きい選手に負けていないと思っていますし、飛ばす力も負けていないと思っています。プロの世界に入って、身長のある選手にも負けないようにと思っています」
-ボールを遠くに飛ばす上でフィジカルとテクニックはどちらが大事?
「どちらも大事だと思っているんですけど、下半身の使い方が一番大切だと思っています。下半身の使い方は高校から力を入れてきたところで、今でも下半身のトレーニングは意識して重点的にやっています」
-打撃で参考にしている選手は。
「好きな選手は楽天の浅村選手です。浅村選手の打ち方とか、フルスイングでホームランを打つというところに魅力を感じていて、よくホームラン動画とかは見たりしています」
-青学大でプロへの切符をつかんだ。なぜ青学大に進んだのか。
「高卒でプロに行きたい思いは強く持っていたんです。だけど(コロナ禍で3年時の)春のセンバツがなくなって、全国の舞台で自分の力をアピールすることができなくなった。その段階でプロを諦めたというよりは、もう一段階踏んでプロにという考えで、大学に進学しようと思いました。その中で戦国東都でやれば、さらに力がつくと思って、青学から声をかけていただけたので、『青学に行きたいです』と言わせていただきました」
-4年時に主将を務めた。
「安藤監督から言われて就任しました。プレー面ではあまり態度に出さないようにしていましたね。悩んでいても、そんなそぶりを見せないようにとか。常に平常心でプレーすることは心がけていました」
-その経験はプロで役立ちそうか。
「プロは長いシーズンなので、結果に左右されるのではなくて、常にやるべきことをやり続ければ、今後にどんどんつながっていくと思っています。そこはプロの舞台でも必要かなと思っています」
-自身はどんな性格だと思う?
「あまり感情は表には出さないと思います。でも負けず嫌いで、誰にも負けたくないという思いは人一倍強く持っています」
-それは普段のちょっとしたことでも?
「ゲームとかでも負けず嫌いは出てしまいますね。自分が勝つまでやってしまう時はあります。そういう面は野球でも一緒で…。例えば、『(青学大の同期でロッテドラフト1位の西川)史礁より飛ばしたろ!』って思います」
-ライバルがいると…。
「燃えます!」
-そういう意味でも西川の存在は大きい。
「これからも大切な存在ですし、気にかける存在であると思っています」
-新人イヤーが始まった。最後に今年の漢字は?
「そうですね…。『入』でお願いします。大学4年間で、安藤監督からも常に『入りの位置がすごい大事だ』と言われていたので。練習の入りの位置、アップの1本目だったり、週の初めの1日だったりというのが、その日やその週を左右したりすると思っています。試合も初回の入りが大事。プロ1年目の入りとして、今年はすごい大事な年になってくる。この1年をどう過ごすか、どういう結果を残すかで、自分の野球人生が決まるくらいの覚悟を持って頑張っていきたいと思います」