広島・松山39歳 打棒復活へV3当時の打撃フォームに戻す「やっぱり必要だと言われたい」

 広島・松山竜平外野手(39)が8日、“3連覇フォーム”での巻き返しを誓った。7日から鹿児島県志布志市で田村、持丸と合同自主トレを開始。昨季は長打力を求めてスイング軌道を変更したが、打率・178と低迷した。その反省を踏まえ、主力としてチームの3連覇に貢献した16~18年の打撃に戻す考え。40歳を迎える今季、再び勝負強さを取り戻す。

 軽快な身のこなしが、オフの充実ぶりを物語っていた。不退転の決意で挑むプロ18年目。松山は「しっかり確実性を求めていく。打撃フォーム、スイング軌道を元に戻せるように」と現状の取り組みを明かした。

 昨オフは長打力向上を図り、バットを上からたたくフォームに変更。だが「シーズン中もカチッとこなかった」とモヤモヤがあった。その上で「やっぱり3連覇時が一番いい打撃をしていた。そこを目標に」と進むべき方向性を明確にした。

 16~18年は毎年2桁本塁打を記録し、17年の77打点、18年の120安打はともに自己最多。当時のフォームは「だいたい頭に入っている」と、記憶を呼び起こして改良を施す作業に入る。球を点で捉えていた昨季と違って同期間は線で捉えられていたと表現。「きれいなレベルスイングで、もう一度きれいなスイングをできるように」と理想の形を突き詰めていく。

 自主トレではノックで機敏な動きを披露。ティー打撃は感覚と対話しながら丁寧に打ち返した。23年は代打打率・380、21打点の好成績を残したが、昨季は同・164で2軍降格も経験した。現在は8キロの減量に成功して、体重は3連覇時とほぼ同じ94キロ。臨戦態勢は着々と整っている。

 新井監督が世代交代の方針を示し、今季はさらにシビアな戦いに身を置く。「やっぱり必要だと言われたい。このまま終わりたくないんでね」。チーム最年長のベテランがバットで意地を刻む。

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