広島・小園 目指せ守備職人 川端&山田から極意吸収 7年目「どこでもできる準備を」

 広島・小園海斗内野手(24)が10日、愛媛県松山市内でヤクルト・川端慎吾内野手(37)、山田哲人内野手(32)らとの合同自主トレを公開した。自主トレの目標に掲げたのが、守備力強化。昨季は全試合出場を果たすも15失策を記録し、守備固めを送られる場面も目立った。川端、山田から“守備の極意”を吸収し、自身のレベルアップにつなげていく。

 気温5度の愛媛で小園が始動した。この合同自主トレ恒例となる午前中の走り込みを軽快に終えると、キャッチボール、ノックをこなすなど初日からエンジン全開。「1年間しっかりと戦い抜けるメンタルと体を鍛えられるようにここに来ています」。実績を重ねる若鯉の表情がたくましく映った。

 今回のテーマの一つに掲げたのが守備力の強化だ。昨季はチームワーストの15失策を記録。「守備の引き出しが全然ない」と大きな課題として捉えている。

 弱点克服のために経験豊富な先輩から“守備の極意”を学ぶ。15年に三塁手部門でゴールデングラブ賞を獲得している川端と、二塁手部門でベストナインを6度受賞している山田の存在は心強い。「足の使い方もそうですし、球の見方、入り方から違う。球場によって(考え)も違うと思いますし、意識的な問題も聞いていけたら」とベテランの経験値を貪欲に吸収していく構えだ。

 昨年の反省も生かしていく。昨季はオフに遊撃の練習のみを重ね、シーズンを迎えるも、開幕直後にチーム事情で三塁にコンバート。対応が遅れる苦い経験を味わった。「自主トレなのでいろんなことができる。(ポジションは)自分では決めることではないので、どこでもできる準備をしながら」。この日のノックでも年明けから新調したグラブを使用するなど、複数ポジションを想定した準備に余念はない。

 昨季は自身初の全試合出場を果たすも、試合終盤には守備固めを送られる場面も目立った。「まだまだ信頼がない。しっかり準備して信頼を勝ち取れるように頑張りたい」と1試合通して任せてもらえる真のレギュラーを目指し、白球に食らいつく覚悟だ。

 今回の合同自主トレには計14人が参加。今年で25歳になる小園の後輩たちもともに汗を流している。「いろんな選手と関わって、聞かれたら答える準備もできている。いろんなことを意見交換できたらなと思います」とカープの主力選手としての自覚ものぞかせた。

 昨年は直前に体調を崩し、合同自主トレ合流を断念。2年ぶりとなる冬の愛媛に「改めて来てみると、始まるなっていう思いも強い」と気を引き締め直した小園。一流の技術を自分のものにして、7年目のシーズンへ向かう。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス