広島・ドラ1佐々木 まるで忍者 トレーナーも俊敏性に太鼓判 素早い足さばき&切り返し披露
広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)=青学大=が12日、大野練習場での新人合同自主トレに参加し、三拍子そろった動ける三塁手を目指すことを誓った。打撃に注目が集まるが、「走塁も守備もできるところが自分の強み」とアピール。三浦真治トレーナー(39)も俊敏性に太鼓判を押した。高いポテンシャルを発揮し、スターへの階段を駆け上がっていく。
忍者のような身のこなしでグラウンドを駆け回った。豪快なスイングだけが持ち味ではない。佐々木が新たな才能の片りんをのぞかせた。
「打撃だけじゃなくて、走塁も守備もできるところが自分の強み。動ける部分を売りにしているので、そこもしっかり見てもらいたいです」
この日も大野練習場で行われた新人合同自主トレ。見せ場はアジリティトレーニングで訪れた。マーカーを等間隔に並べ、複雑な足の運びを繰り返すメニューで、素早い足さばきと体の切り返しを披露。他の新人たちの視線をくぎ付けにした。
元々、瞬発系の動きは得意分野ではなかった。県岐阜商時代を振り返り、「細かい動きがあまりできなくて三塁に回された」と苦笑い。しかし、青学大進学後に瞬発系の強化に取り組み、「克服しつつあるのかな」と分析する。
フィジカル系のトレーニングを担当している三浦トレーナーも、佐々木の俊敏性を高く評価している。「体重比で見た時の下半身の瞬発力やパワーは秀でている。プレーのスピードに関わってくる大事な部分。機敏に動けている」と太鼓判。練習に取り組む姿勢についても「何もかも一生懸命に率先してやってくれる。こちらからの指示以上に動いてくれています」と目尻を下げた。
目標は三拍子を高いレベルでそろえる三塁手。華のあるプレーで鯉党の心をつかんでみせる。