広島・栗林 開幕守護神譲らない!術後最長50メートルキャッチボール 「もう80%ぐらい」オープン戦で結果こだわる
昨年10月に右肘関節の手術を受けた広島・栗林良吏投手(28)が16日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開し、開幕守護神を譲らない意気込みを口にした。術後最長となる約50メートルの距離でキャッチボールを行い、状態は80%と分析。新井監督は開幕時の抑えを明言しておらず、キャンプで結果を残して“定位置”をつかむ。
全身を目いっぱい使って、栗林は力強く腕を振った。キャッチボール相手を務めた森浦のグラブに、勢いよく白球が吸い込まれていく。現状を問われると「ほぼ治っているのかなと自分では思っている。もう80%ぐらいまで来ているかな」と確かな前進を感じ取った。
2日からキャッチボールを再開し、徐々に段階を上げてきた。15日は大野練習場での合同自主トレで、約30メートルで投球。トレーナーから距離延長のゴーサインが出て、この日は術後最長となる約50メートルまで伸ばした。
「短い距離の出力も、だいぶ上がってきている。(リハビリ過程が)加速したというか、プランより早く遠い距離を投げられている」と表情は明るい。今月中には一度、ブルペンに入り、捕手を立たせて投球を行う見込みだ。
順調に調整が進んできたことで、春季キャンプでは調整ではなくアピールにも主眼を置ける。新井監督は今季の開幕守護神を明言していない中、自身の働き場所を他の投手に譲るつもりはないと鼻息を荒くする。
「オープン戦で、シーズンで戦える結果を出せるかどうかだと思う。そこで結果を出せなかったら、守護神どころか1軍にも居られない。オープン戦でも結果にこだわってやれれば」。結果と内容を見せて首脳陣の信頼を得て、クローザーの座を勝ち取る。
昨季はチームと自己最多となる60試合に登板して、自己最多38セーブを挙げた。ただ、防御率1・96ながら6敗を喫するなど安定感を欠く場面もあった。今オフは上半身のウエートトレーニングに励み、レベルアップに取り組んでいる。
目指すはリーグ最多登板。「リーグで一番投げられるように。今の状態なら開幕には必ず間に合うと思っている。あとは自分がどれだけ努力できるか」。3月28日、マツダスタジアムでの開幕・阪神戦で守護神として迎えるためにベストを尽くしていく。
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