広島・床田 自身初の開幕投手に名乗り 新スライダー試投!「真横に『ブイー』って曲がった」 大瀬良&森下と三つどもえ
広島・床田寛樹投手(29)が25日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開し、自身初の開幕投手に名乗りを上げた。大瀬良、森下と三つ巴の争いが有力。球団日本人左腕の開幕投手となれば98年・大野豊以来27年ぶりとなる。今オフは新スライダーの習得に励んでおり、現時点では好感触。投球の幅を広げ、大役の座をつかむ。
たった一人しか立てない初陣のマウンドに、自分が立つ姿を想像した。自身初の開幕投手への思いを問われた床田は「特別な場所だと思う。しっかりアピールして、争いに加われるように」と静かに闘志を燃やした。
2年連続でチーム最多の11勝(昨季は最多タイ)を挙げ、今や先発陣の勝ち頭へと成長。実績面を考えると大瀬良、森下との三つどもえの争いが予想される。
23日のスタッフ会議で新井監督は「開幕投手も決まってない」と現時点で未定を強調。左腕は昨年の契約更改の場で「いい投手はたくさんいる。でも、簡単に負けるつもりもない」とプライドをのぞかせていた。球団の日本人左腕が開幕投手となれば98年・大野豊以来27年ぶり。大役の座を射止めるべく、新たな取り組みにも着手している。
この日のキャッチボールでは、新スライダーを試投した。これまで操っていたスライダーは125キロ前後の球速で斜めに変化するが、新たに習得を目指すのは、それより遅い120キロ程度の球速帯で真横に曲がる軌道を描くスライダー。ツーシームの握りをベースに指の添え方をアレンジすると「結構、真横に『ブイー』って曲がった」と思わぬ収穫を得た。今後は傾斜を使った投球練習で感触を確かめ、コントロールを含めて精度を高めていく。
投球の主体となるのはツーシームとカットボール。「それ以外の球種の割合を増やしていければ、打者も(他の選択肢を)考える可能性もあると思う」。新スライダーの習得はその一環。昨季までのスライダーも持ち球として残し「状態によって投げ分けられたら」と投球の幅を広げていく。
昨季は9月5日・DeNA戦以降は未勝利。後半戦は10試合に登板するも、わずか2勝にとどまって自身4連敗でシーズンを終えた。「勝負どころで全然ダメだった。苦しい時に自分が止められるように」。主力の自覚を強め、ここ一番で勝てる投手を目指していく。
そしてワンランク上のステージも見据える。「やっぱり勝てるだけ勝ちたいし、負け数を減らすことができたら」。開幕戦は3月28日、マツダスタジアムでの阪神戦。し烈な競争を勝ち抜き、栄えあるマウンドに立つ。
◆開幕投手を務めたカープ左腕 2リーグ制となった初年度の1950年には、阪急から移籍してきた内藤幸三が開幕のマウンドに立った。72年は白石静生がオープニング投手に。大野豊は85、90、96、98年と4回。特に98年は42歳7カ月での開幕投手となり、いまだにNPB史上最年長記録として残っている。92年は川口和久、16、17年にはクリス・ジョンソンが外国人左腕では球団初の開幕投手を務めた。
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