広島左腕の高が愛したラーメン 無敗を誇った大商大時代「ここに行くために頑張っていた」 東大阪市の麺屋「BrotheR」
2年目の今季、先発ローテーションの一角として躍動している広島の高太一投手(24)。プロ初先発で初勝利を飾ると、勢いそのままに3連勝するなど、覚醒の気配が漂う売り出し中のサウスポーだ。大商大時代は左のエースとして活躍。関西六大学リーグで通算12勝0敗という驚異的な記録を残し“無敗男”として注目を集めた。
そんな高が大学時代、登板後に足を運んでいたラーメン店がある。JR片町線(学研都市線)の徳庵駅から徒歩2分。駅近に構える麺屋「BrotheR」(東大阪市)だ。「ここに行くために頑張ってました」と“ご褒美”として学生時代を支えた店だ。
営んでいるのが澤大稀さん(28)さん。高校卒業後、わずか18歳で店長に就任。今年で10周年を迎えた。店名の由来を尋ねると、「ラーメン好きはみな兄弟(brother)という意味が込められています」と笑顔で教えてくれた。
看板メニューは2つ。「濃混(のうこん)醤油らーめん」と「こってりらーめん」だ。前者は濃厚ながらキレのある醤油スープが魅力。高のお気に入りは後者だ。
「こってりらーめん」は、鶏と豚の白湯スープを約8時間かけてじっくり炊き上げる。まろやかでコクのある味わいで、中太ストレートの麺とスープがしっかり絡む。丼の中央に浮かぶのは鮮やかな赤色の黄身が印象的な煮卵。青森県産のブランド卵「十六代真っ赤卵」を使用しており、濃厚な黄身のコクが全体のバランスを引き締める。高は「他のラーメンもあったんですけど、僕はこってりらーめんばかりでした。最初に食べた時から、これだ!って感じでした(笑)」と思い出の味を懐かしそうに振り返った。
実は高がこの店の常連だったことを澤さんは知らなかったという。カープでの活躍ぶりを伝えると、「すごいですね!」と笑顔。「頑張ってほしいです」と目を細めてエールを送った。
プロ入り後も何度か同店を訪れ、懐かしい味で力を蓄えているという高。プロの舞台で躍動する今も、変わらぬ味が心の支えとなっている。恩返しの活躍を誓いながら、かつての“無敗男”は白星を積み重ねていく。(デイリースポーツ・高橋涼太朗)
◆住所 大阪府東大阪市稲田上町1丁目1の6
◆定休日 火曜日
◆営業時間 11~14時 18~23時30分
◆インスタグラム brother0325men





