広島・羽月 ノーステップ打法挑戦 自慢の俊足フルに生かすため→下半身主導で打ち損じ&三振減らす
マツダスタジアムでの秋季練習に参加中の広島・羽月隆太郎内野手(25)がノーステップ打法に取り組んでいる。今季の打撃を踏まえ、下半身主導でスイングする重要性を再認識。確実性を向上させることで、フライアウトと三振を減らす狙いも明かした。今季は自己最多74試合の出場で打率・295の好成績を残した。打撃改良で来季のレギュラー奪取を目指していく。
明確なテーマを持って打力向上を目指す。秋季練習のフリー打撃。羽月は右足を上げずにスイングを繰り返している。「下(下半身)からの力でバットが走るように」と意図を明かした。
今季は自己最多74試合の出場で打率・295、0本塁打、4打点。夏場には8打席連続出塁を2度記録するなど、打撃面で成長を見せた。加えてキャリアハイの17盗塁と、自慢の俊足で持ち味を発揮。打席に多く立ったことで新たな気付きも生まれ、それがノーステップ打法に着手する契機になった。
「(投手の)クイックが速かったり、試合になると、どうしてもタイミングが取れないこともある。何打席も立って思った。やばい、と思った時に(対応)できたら余裕が生まれるので、それをつくりたい。前に飛べば何か起きるかもしれないので、そういう考えからノーステップですね」
低めの変化球への対応力を高め、打ち損じと三振を減らすことも狙いの一環だ。今季は119打席で29三振を喫しており、約4打席に1度の割合で三振を喫していた。「追い込まれたらどうしても、ファウルを打つときに(バットより)手が先に出がち。狙った球を狙ったところに打ちたい時に、手が先に出ると良くない」と下半身主導の意識も徹底しながら良化を目指している。
“戦える守備”
同時に守備力向上も注力する。今季の先発出場は二塁が14試合、三塁が13試合だった。打ち取った打球を確実にアウトにすることはもちろん、球際の強さにもこだわる。「事前準備とか、いろんなものが組み合わさっての球際だと思う」と打球処理の前段階にもフォーカスしていく。
その裏にあるのは定位置奪取への思い。「菊池さんからレギュラーを取らない限り、今のままか代走とかで終わってしまう。“戦える守備”を課題としてやっていきたい」と闘志を燃やした。
16日には新井監督が来季の構想に触れ、小園以外のレギュラー白紙を明言した。羽月自身も指揮官のコメントに目を通し、決意をみなぎらせた。
「(監督が)次、僕を見た時に『変わったな』と思わせることが大事。僕よりも(年齢が)下の子たちもいますけど、負けないように頑張りたい」。ノーステップ打法からの新境地開拓へ、チーム屈指の韋駄天(いだてん)が、ハイレベルな争いに挑んでいく。
◆羽月隆太郎(はつき・りゅうたろう)2000年4月19日生まれ、25歳。宮崎県出身。168センチ、73キロ。右投げ左打ち。内野手。神村学園から18年度ドラフト7位で広島に入団。20年8月7日・阪神戦で1軍初出場、第2打席で初安打・初打点を記録した。21年5月8日の中日戦で初本塁打をマーク。今季年俸は2300万円(推定)。





