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三浦、アニキ金本最終打席で魂の143km「対戦は本当に宝物。財産です」

試合後、三浦から花束を受け取る金本
【2012年12月21日デイリースポーツより】

 「阪神3-0DeNA」(9日、甲子園)

 DeNA・三浦は金本と対戦する最後の投手として、すべてを出しきった。「18・44の空間の中で、対戦できたことは本当に宝物。財産です」と万感の思いを口にした。

 4打数1安打。打点記録がかかった最後の打席は、この日最速の143キロ速球で捕飛に仕留めた。「金本さんに出させてもらいました」。魂を込めた1球は尊敬する打者への敬意の表れだった。

 プロ入り2年目から始まった対戦は20年におよび、290打席を数えた。最も多く対戦し、15本と最も多く本塁打も打たれた。「どう抑えるか」と配球に考えを巡らせることで成長してきた。

 セレモニーでは金本からDeNAへ痛烈なゲキが送られた。「どれだけ悔しく思えるか。若いのが出てこないんだったら、自分が目立ちます」。好敵手からの言葉を心に刻み、来季へ向かう。

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