負けていても笑顔だった智弁和歌山 主将の細川君
「高校野球交流試合、尽誠学園8-1智弁和歌山」(17日、甲子園球場)
第2試合の尽誠学園と智弁和歌山の試合ですが、尽誠学園が投打で圧倒した内容でした。先発の村上君の好投と、打線も非常に勢いがありましたね。
結果的に打たれる形となった智弁和歌山の投手リレーですが、もしも勝つことだけを考えていれば、もっと早い段階で小林樹斗君を起用していたと思うんです。ただ、試合後に中谷監督が選手起用について「3年生が甲子園でプレーするチャンスという意味合いで」と話されていたのがすべてですよね。
チームによってそれぞれのやり方でいいと思うんです。何が正解か、とかではなく。智弁和歌山は中谷監督のそういった意図で、この交流試合に臨んだと。特別な1年で、つらい思いをした3年生を思った素晴らしい采配であり、監督だなと改めて思いました。
智弁和歌山で言うと、終盤に負けていても主将の細川君が笑顔を見せていたのが印象的で。試合後に細川君のお父さんに連絡して聞くと「試合後は笑顔で終わろうぜ」「どうなろうとお前の笑顔が見たい」といったことを伝えていたそうです。高校最後の劣勢の展開で見せた表情は、新型コロナウイルスの自粛期間も支えてきてくれた父に応える、約束の笑顔だったわけです。
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かみじょうたけし(本名・上条剛志)1977年12月31日生まれ。兵庫県淡路島出身。龍谷大卒。血液型A型。身長170センチ、体重50キロ。高校野球大好き芸人として知られる。趣味・特技は競輪予想、モノマネ。