早大・小島和哉投手、投球に悩みも貴重な左腕
元阪神スカウトの菊地敏幸氏は、早大・小島和哉投手(4年・浦和学院)の復活を願った。第1週・法大とのカードでは3連投したが、勝ち点獲得ならず。エース兼主将としての役割を果たせたとはいえなかった。
同氏は小島に対し、「春からちょっと伸び悩んでいるというか、ピッチングに迷いが感じられます」と指摘した。浦和学院時代、2年春にセンバツ制覇したときから注目を集めた左腕。OBであるソフトバンク・和田毅などを参考に、本来の持ち味である球のキレ、制球力を取り戻してほしいと期待した。
第3週の立大とのカードでは打って変わって、大黒柱として勝ち点獲得に貢献した。1回戦で1失点完投勝利を挙げると、3回戦で完封。リーグ通算20勝目を快投で飾った。「左投手は非常にプロでも貴重な存在」と同氏。運命のドラフトへ、小島は最後までアピールを続ける。
◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。