慶大・郡司、力強い打撃で世代ナンバーワン捕手へ 課題はスローイング
元阪神スカウトの菊地敏幸氏は、慶大・郡司裕也捕手(3年・仙台育英)を六大学でも屈指の扇の要だと絶賛した。今秋も攻守の大黒柱として、全7試合(2日時点)に「4番・捕手」として出場。守備では9投手を巧みにリードしている。
同氏は「キャッチャーとしての評価は私の中では一番ということは変わりません」と、仙台育英時代からプロから注目された逸材の成長に目を細めた。バッティングも「非常に勝負強い打撃っていうのがここまで光っております」と中軸として遜色ない力量があると認めている。
来秋ドラフトの上位候補にあえて注文をつける点があるとすればスローイングだ。「捕球から送球までをコンマ1秒、コンマ2秒縮めるような、そんな送球を意識してほしい」と指摘した。近鉄でプレーした捕手出身の大久保秀昭監督とともに二人三脚で、世代ナンバーワンキャッチャーへの道を突き進んでいく。
◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。