早大・加藤、タイプ的には阪神・鳥谷に似ている 積極性を出せば不振脱出できる
元阪神スカウトの菊地敏幸氏は、早大・加藤雅樹外野手(3年・早実)に積極性を求めた。今秋も開幕から4番を任されていたが、第4週を終えて21打数2安打で打率0割9分5厘。スタメン落ちするなど不振にあえいでいる。
同氏は悩める早大の主砲に対し、「ちょっとここに来てですね数字を気にしているのかなという気もします」と、打席で待ちの姿勢が目立つことを指摘した。「結果よりも自分が納得できるスイングをこれからも心掛けてほしい」と復調を期待した。
潜在能力の高さは、2学年後輩の清宮幸太郎(現日本ハム)と中軸を担った早実時代から認められている。「タイプ的にタイガースの鳥谷に似ている」と同氏。早大の偉大な先輩のように、チームの中心として2015年秋以来の優勝へと導く可能性は十分に秘めている。
◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。