明大・森下暢仁投手、エースの自覚で変貌を
元阪神スカウトの菊地敏幸氏は、明大・森下暢仁投手(3年・大分商)にエースの自覚を要求した。下級生時から、名門の主戦として登板。しかし3年秋の第5週を終えて、いまだリーグ通算8勝と勝ち星に恵まれない。
同氏は森下暢に対し、「打線の援護がないときは自分の力で完封するとそういった意気込みでやってもらいたい」と奮起を促した。180センチの長身から放たれる最速150キロ超の直球に加え、カーブ、チェンジアップと緩急も自在。昨年、今年と侍ジャパン大学代表に選出されるなど能力の高さは誰もが認めるところだ。
「全国の大学を入れてもトップクラスの投手という評価」と同氏が指摘するように、プロからもすでに来秋ドラフト上位候補として注目を集めている。8日の東大3回戦では先発し、8回まで無安打に抑える好投。実力を遺憾なく発揮し、勝てる投手へと変貌することを期待した。
◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。