明大・渡辺佳明内野手、攻守に高い能力
元阪神スカウトの菊地敏幸氏は、明大・渡辺佳明内野手(4年・横浜)の順調な成長に目を細めた。大学ラストシーズンの今季は、第5週を終えた8日現在で打率4割5分5厘とリーグトップ。六大学現役最多安打を誇るバットマンの実力は健在だ。
同氏は特に渡辺佳の打撃に注目した。「自分の技術を考えながら2ストライクまでは思い切ったスイング、そして2ストライク後はしぶといバッティング」とカウントに応じた対応能力を絶賛。自身の特徴を理解してのスタイルは、プロも認めるところだ。
遊撃に加え、内野ならすべてこなす守備への評価も高い。積極的な声かけなど、リーダーシップも持ち合わせている。「まだまだこれからアピールしていってもらいたい」と25日のドラフト会議まで目が離せない。
◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。