法大・菅野秀哉投手、ストレートの力に非凡なものがある
元阪神スカウトの菊地敏幸氏は、法大・菅野秀哉投手(4年・小高工)の奮起に促した。下級生時からエースとして活躍していたが、大学最終年では不調。今季も第5週を終えて先発登板がない。
同氏は「ストレートの力には非凡なものがあります」と菅野の武器を認めつつ、厳しい指摘も挙げた。プロ志望届を提出した右腕に対し、「残念ながら現状では厳しい」という見方だ。ただ、「変化球の制球力、その辺の部分のところを上げる努力をしてもらえれば」と改善していくことにも期待した。
3年春には最優秀防御率を獲得し、同秋には5勝をマークした実績は申し分ない。終盤にさしかかっているラストシーズンで、150キロ右腕の逆襲に注目していきたい。
◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。