慶大・渡部遼人外野手、いぶし銀の2番打者
元阪神スカウトの菊地敏幸氏は、慶大・渡部遼人(はると)外野手(1年・桐光学園)がつなぎ役を全うした点を評価した。今秋は1年生ながら開幕2試合目から中堅手としてスタメンを奪取。全14試合に出場し、5犠打を記録するなど2番打者として奮闘した。
同氏は渡部に対し、「非常にスピードもあって能力の高い選手」とチームトップの4盗塁を決めた走力も高く買っている。いぶし銀の活躍でチームになくてはならない存在だ。
慶大には渡部の他にも今春からリーグ戦デビューを果たしているルーキーが数多くそろう。「ライバルとの競争もあると思いますけれども、お互いに競争しながら力をどんどんどんどんつけて、プロを目指す、そういう意欲で取り組んでいってほしい」と大きな期待を寄せた。
◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。