侍J大谷 藤浪の轍踏まん!全球種使う
日本代表の日本ハム・大谷翔平投手(20)が17日、先発する日米野球第5戦(18日・札幌ドーム)に向けて札幌市内の日本ハム室内練習場で最終調整した。今年最後の実戦登板。メジャーリーガーを相手に全球種を使って無失点に抑え、勝利で締めると力強く宣言した。
憧れのメジャーを相手に、力がどれだけ通用するか。大谷はガチンコの真剣勝負でMLB打線を封じると意気込んだ。「ファンの皆さんも楽しみにしている。なんとか勝てるように頑張りたい。最後、いい形で終わりたいです」。日米野球最終戦を勝利で飾るためにも結果にこだわる。
今季は日本球界最速タイの162キロをマークした。だが、メジャー相手に直球だけでは抑えられないと痛感した。第4戦。同級生の藤浪が、直球主体の投球で、痛打されたことが脳裏に焼き付いている。150キロ以上を打ち返され、「いい球がいっても打たれた時もあった。抑えないと意味がない。使える球種は全部使う」と緩急を使って抑えにかかる。
札幌市内にある日本ハム室内練習場のブルペンでは、本番を意識し投球練習を行った。スライダー、カーブ、フォークを多投。中継ぎ登板の第1戦ではメジャー球が指にひっかかりすぎ、変化球の制球に苦しんだが、この日は制球も安定。ボールにも慣れてきた。「(変化球が)使えそうかな」と手応えを明かした。
対戦した打者について「プイグ選手とやってみたい。すごい打者なのでなんとか抑えれば」と力を込めた。日米野球が今年、最後の登板となる。憧れのメジャーリーガーを相手に締めくくりにふさわしい投球をする。