5回0封の上野が涙 18回無失点も…
「U-18W杯・決勝、日本1-2米国」(6日、甲子園)
勲章を手にしても、悔し涙があふれ出た。「日本開催だったし世界一になりたかった。悔しいです」。五回から救援した上野翔太郎投手(中京大中京・3年)が5回を1安打無失点と力投。防御率0・00、計18イニング無失点で最優秀防御率を獲得したが、夢はかなわなかった。
173センチの小柄な右腕。常時130キロ終盤の直球でも力でねじ伏せた印象だ。6奪三振。低めに決まるチェンジアップ、ツーシームが直球を際立たせた。
最優秀防御率は「任されたマウンドは絶対点を取られないと思った結果」と言う。誇りを胸に次のステージは大学へ、夢は後輩へ託す。「キヨ(清宮)が3年になったこの大会で世界一になってくれると思います」と、最後は笑顔を見せた。