機能しないG打線に刺激策を 2軍の鍬原は十分通用
「DeNA5-0巨人」(19日、横浜スタジアム)
DeNA・東のできが素晴らしかった。腕の振りの割に直球が伸びてくる。打席では球速表示以上に速く感じたのではないか。三回には坂本がチェンジアップを2球連続で空振りして三振したが、直球が効いているからこそ、変化球にタイミングが合わなかった。
とはいえ、巨人打線の状態も心配だな。ゲレーロは打率・279、マギーは同・254。長打も少なく、外国人ふたりが作動していないから、軸になる打者がいない。長野にも同じことを言えるけど、ここというところで打ってくれないと、チームは乗ってこられないよな。
ベンチには阿部もいる。阿部も代打で結果が出てないとはいえ、マギーを休養させて、チームに刺激を与えるのもひとつの策かもしれない。まだ4月とはいえ、チーム状態が上がらない今、きっかけを与えるのもベンチの腕の見せ所だろう。
先発の吉川光は走者を出すと、球速もコントロールも劣ってしまう。集中打を浴びるひとつの要因だし、一気に崩れるようでは先発として使いにくい。
この日は、ジャイアンツ球場でドラフト1位の鍬原が登板した。結果は4回1/3を3安打4失点。実際に投球をみてきたが、十分に1軍で通用するという印象だった。
初回の3失点は自身の失策も絡んだもの。二回以降からガラッと変わり、140キロ台後半の直球でボンボン押せていたし、三回は切れのあるチェンジアップで3者連続三振を奪っていた。今すぐに1軍という訳にはいかないかもしれないが、今日の吉川光の内容なら期待値込みで入れ替える価値はある。