19歳の徳島・山本雅士 中日が8位指名
◆デイリースポーツ中四国版23日の紙面から=文末に追記あり◆
【徳島・山本雅士投手】
今年もついにこの日を迎えた。23日午後5時から開催されるプロ野球ドラフト会議において、アイランドリーグから通算38人目となるドラフト指名選手は誕生するのか。
先のグランドチャンピオンシップ第5戦(10月13日、前橋市民球場)で胴上げ投手となった山本雅士も指名を待つ1人だ。すでに5球団以上から獲得の意思があることを聞かされている。
ドラフト2日前、まだ緊張の波には飲まれていなかった。
「シーズンが終わってちょっと一息着こうかなと思ったら、すぐ次の段階に向けてのトレーニングが始まったので。ドラフトが控えてるんだっていう実感はあまりないって感じですかね。いつも通りにやってる。多分、目の前のトレーニングに集中しているからだと思いますね」
昨年、高校卒業直後に飛び込んだアイランドリーグ1年目は、練習生として公式戦での登板なく終わった。今年、オープン戦からアピールを続け、一躍投手陣の主軸の1人となる。前期は先発として1完封を含む4勝。後期から抑えに回り、6つのセーブを記録した。最速146キロ。打者のひざ元に決まるストレートには、スピードガンの表示以上に速く感じられるキレと鋭い伸びがある。
どんな気持ちで指名の瞬間を待つのか。
「自分の持ち味というか、しっかり打者に向かって行くというところはアピールできたかなあと、自分では思っているので。あとはもう運命に任せるっていう感じですね。そんなに気負わずにはいられると思います。多分」
アイランドリーガー最大の目的はNPBからドラフト指名を受けることに他ならない。5冠を達成した徳島からは4人が指名を待つことになりそうだ。もう1つの大きなタイトルを徳島にもたらす。その大本命が、この若き19歳右腕である。
◆23日のドラフト会議で、山本は中日からドラフト8位で指名された。