香川・妹尾 背番号「52」背負い…香川の先輩・桜井&大原に続け!
【香川・妹尾克哉内野手】文=高田博史
香川が広島2軍と対戦した交流戦(9日、由宇)で、遊撃手・妹尾克哉が好守を見せる。二塁ベースに当たって跳ねた打球をうまく捕球し、一塁でアウトにした。
「一塁コーチャーに声を掛けてもらいました。『いまのよく反応したなあ。あれはなかなか反応しづらいよ!』って。まあ、当たりそうな予感はしてたので」
近藤智勝コーチと共に取り組んできた守備が、良くなってきた実感がある。
二遊間でコンビを組むシリアコ(元パイレーツほか)にも、練習中よくアドバイスを求めている。捕球するタイミング、インパクトの瞬間の合わせ方、試合中の守備の考え方など、元メジャー・リーガーから得るノウハウは少なくない。
「前に前に出ようとしすぎて、なんでも突っ込んでしまう。もっと体を柔らかくしてリズム良く。練習のときとか音楽流れてるじゃないですか。それを聞きながら捕るぐらい体を柔らかく使って、リラックスしたほうがいいって言われたことが、結構残っています」
リーグトップとなる打率・343で前期を折り返した。実は5月に入ってから調子を落とし、打率3割を割る時期があった。
早く修正できた理由には、近藤コーチに加え、高校時代から打撃を指導してもらっている香川OB、大原淳也(元DeNA)のアドバイスがある。
中学、高校にかけて地元・明石にあるバッティングセンターで、桜井広大(元阪神)そして大原と、後に香川の先輩となる2人に指導を受けていた。現在もその縁は続いている。
選抜メンバーでの首都圏遠征、後期に向けての意気込みを聞いた。
「バッティングも守備も。足も速いと思っているので、自分では。すべて誉めてもらいたいですね(笑)。後半は前期のアベレージを落とさず、盗塁も増やして。あとはホームランですね」
大原がドラフト指名を受けた2010年、1試合3本など後期だけで本塁打10本を放ってNPBに駆け上がった。それを目指す。
背番号「52」には、桜井、大原が現役時代に背負った「51」を追い掛ける、という意味も込められている。