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楽勝→薄氷 ドキドキ劇場

阪神10−9横浜

5月28日・甲子園
 
 フ〜ッ。思わず息をついた。楽勝ムードが1点差の薄氷V。九回、今季1失点の守護神・ウィリアムスがまさかの2発を浴び、さらに一打逆転の大ピンチを招いたときは誰もが目をつむった。しかし、虎は勝った。これで22年ぶりのカード10連勝。勝ったからいいけど、心臓には悪い…。
横 浜
阪 神
×
10
勝:藪4勝S:ウィリアムス16S
本塁打:金本5号、
九回表、村田に本塁打を浴び、1点差に詰め寄られるウィリアムス

 声は荒らげない。だが、抑揚のない言葉の裏側には、明らかに怒りが潜んでいた。「終わってみれば、ええ試合やろ」―。星野監督の口からは、自ちょうのセリフまで飛び出した。それも無理はない。楽勝ペースの試合が、最後は冷や汗ものだ。とてもじゃないが、心から笑えはしない。

 10―9。わずか1点差の逃げ切りだ。これが序盤から接戦の展開だったら、まだ納得もいく。だが現実は違う。4回終了で10―3。早々と7点差をつけ、横浜の息の根を止めたはずだった。それがどうだ。終盤は、安藤―ウィリアムスの2人まで投入せざるを得ない状況に追い込まれた

四回横浜、金城の打球に飛びつく藪(捕手・矢野)

 この「計算違い」が、指揮官の心をささくれ立たせた。そして怒りの源泉は、ピリッとしなかった先発の藪にある。

 佐藤投手コーチは試合後、当初の継投プランを明かした。「(藪は)7回で交代。登板が少ない久保田、中村(泰)に機会を与えたかった」。それがどうだ。急きょ投入した谷中が打たれて、3点差まで詰め寄られた。

 すべてのもくろみは、踏ん張れなかった藪のために崩れ去った。「勝利の方程式」を使わずにはいられなくなった。「休ませたかったけど、ああなったらしゃあない」。星野監督の声が、乾きに満ちるのも当然だ。しかも守護神に「傷」が付いたのだから…。

二回、バックスクリーン右へ250号へ王手となる一発を放った金本

 九回からマウンドに上がったウィリアムスだが、一死からまず、来日初被弾となる一発をウッズに浴びた。実に19試合ぶりとなる「失点」を記録すると、二死後には、村田にも被弾。続く代打の小川にも右線二塁打を許して、一発逆転の窮地に立たされた。

 最後は何とか万永を遊ゴロに仕留めたが、勝利の瞬間、いつもみせるガッツポーズはなく、両手でヒザを抱えて守護神はうなだれた。「結果的に勝ててよかった。悪い日もあるよ」。疲れを隠せないストッパーに、落胆を呼んだのも、また誤算である。

 81年以来、22年ぶりとなる「カード10連勝」は、もっと楽に挙げられるはずだった。「面白かったやろ。見てる方は」。星野監督の言葉は決して本意じゃない。目標は5のみ。だから、一分のスキも与えたくない。このほろ苦さを「良薬」に変えることを、指揮官はただただ望んでいる。(岡本浩孝)


 激闘ダイジェスト
 1回裏  今岡が右前打。赤星2塁内野安打。桧山四球で1死満塁から片岡の中犠飛で先制。八木の中前打で2点目
 2回裏  2死から今岡が中前打。赤星の左翼線2塁打で3点目。金本が中越え2ラン。リードは5点に
 3回表  1死から金城、内川が連続安打。ウッズ四球で2死満塁とされ、コックスに右前2点適時打
 3回裏  矢野が左翼線2塁打。秀太の2ゴロで3進し、藪が右前適時打。さらに2死満塁とし、桧山が押し出し死球
 4回表  1死から森中に右中間ソロを浴びる
 4回裏  八木が右前打。1死後、秀太は四球。藪の右翼線2点2塁打、今岡の左中間2塁打で10−3
 7回表

 内川に四球。2死となるがウッズに右中間適時2塁打。コックスは四球で村田に中越え3ラン

 9回表  1死からウッズに、2死から村田に左翼ソロ。1点差とされたが、最後は代打・万永を遊ゴロに仕留めた

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