デイリースポーツ
サイト内検索 powered by Google
DailySports online
HOME >> プロ野球 >> Road to Dream
メインメニュー
ご案内
購読申し込み
バックナンバー
申し込み
紙面・WEB広告案内
会社案内
採用情報
契約社員募集
アルバイト募集
プライバシー・
ポリシー

甲子園に猛虎が帰ってきた

阪神6−4巨人
8月27日・甲子園
 

 お帰り!熱い甲子園には、強い虎が、よく似合う。阪神・金本知憲外野手(35)が、魅せてくれた。初回に逆転の超高速3ラン。伊良部が抑えた。赤星も50盗塁を決めた。そして、吉兆?の猫まで走った…。ロード出発直前の8月3日。中日戦を7―1で勝利して以来、24日ぶりの甲子園で、勝った。これを待っていた。もう、心配はいらん。Vまで一直線や。

巨 人
阪 神
×
勝:伊良部12勝 S:ウィリアムス23S
本塁打:金本18号
久々の甲子園。金本の逆転3ランが虎を勇気づけた

 耳をつんざく大声援が、肌を焦がすような熱気が、テンションをより高めてくれた。久しぶりに帰ってきた甲子園。虎党がつくり出す独特のムードが、金本の心を躍らせた。いきなり2点のビハインド。だが、燃える男の一振りが、あしき流れを断ち切った。ファンが思い描いている強き虎を、本拠地に甦(よみがえ)らせた。

判定にイラつきながらも伊良部は12勝目を挙げた

 0―2で迎えた、初回無死一、二塁で、今季最高の特大アーチをたたき込んだ。桑田がカウント1―1から投じた114キロカーブをはじき返すと、打球はわずかな逆風を切り裂くように加速して、バックスクリーンの中腹で弾んだ。

 「手応えはあったけど、もっと飛んだと思ったよ」とは、本人の弁だが、推定140メートルの逆転弾は、Gに傾いた流れを引き戻した。2点リードの五回無死三塁でも、貴重な中押しとなる右前打。「どういう形でも、ランナーを返すことしか頭になかった」。2打席目の三塁内野安打を含めて、3安打4打点の大活躍。金本なくして、この勝利は語れない。

 8月は、とにかく絶好調だ。これで今季初の3試合連発。一時は2割7分台まで下がった打率も、10試合連続安打で・306まで再上昇した。まさに「夏男」の面目躍如である。だが、金本はチームが苦しい状況で踏ん張れていることに充実感がある。

吉田義男氏以来、虎では47年ぶり2人目の50盗塁を決めた赤星

 「必ず連敗とかする時期がある。そこで自分に何が出来るかを、ずっと考えてきたからね。(決勝打の)札幌とか、4安打の東京ドームとか。勝っている試合で結果が出ているのは、うれしいね」

 故障者が続出したロード中の勝ち試合の大半に、金本は貢献している。その裏には不断の努力がある。この試合もお立ち台に上がった後、1人、ベンチ裏にこもった。約20分間。誰もいない場所で素振りを繰り返した。「調子が良くても悪くても、1年に振り込む時期、打ち込む時期をつくる」のが、金本流だ。それが今。ここに来ての好調は、決して偶然の産物ではない。

 久々の本拠地勝利で、マジックも「16」に減った。星野監督は「そんな感傷に浸っている余裕はない」と言いながらも「しびれたねえ」と言って笑った。この勝利の重さを指揮官は知っている。

 金本は最後に、こう言った。「気持ちで体を引っ張ってる感じはあるけどね」。鉄人にも疲れはある。だが、虎党の熱い声援が、すべてを癒やす。聖なる甲子園が、虎に新たな力を与えてくれた。(岡本浩孝)


激闘ダイジェスト
1回表 先頭の二岡に左前打。清水の左中間適時2塁打で先制許す。1死後、ペタジーニの右前打で1、3塁。清原の左前適時打で2点目
1回裏 今岡が四球。赤星の中前打で無死1、2塁。金本が逆転の中越え3ラン
2回裏 1死から藤本が左中間2塁打。伊良部の左前タイムリーでリードを2点に広げる
5回裏 中前打の赤星が2盗成功。さらに捕逸で3進し、金本の右前タイムリーで5−2に
7回表 清水が右翼ソロ。高橋由、ペタジーニを仕留めるも、清原に右翼ポール直撃のソロを浴びる
8回裏 アリアスが3塁ゴロ失策で出塁。暴投で2進も矢野、久慈が倒れて2死。中村豊の中越え3塁打でダメ押しの6点目

ホーム   野球虎王国 米スポーツサッカーリング ゴルフ相撲スポーツ競馬芸能社会釣り(東) (西)
 


Copyright(C) 2003 Daily Sports All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp