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劇的!矢野が逆転サヨナラ弾
阪神4−3横浜
9月5日・甲子園
 
 夢が、バックスクリーンへ届いた。阪神・矢野輝弘捕手(34)が叫ぶ。「ヨッシャーァ!」。優勝をたぐり寄せる逆転サヨナラの13号2ラン。左わき腹痛の桧山も帰って来た。“歓喜の瞬間”の予行演習で、M6に。矢野は、高らかに言った。「ファンの皆さんも、大いに喜んで下さい」―。
横 浜
 
阪 神
×
 
勝:リガン3勝S:−
本塁打:矢野13号
さすが矢野だ。逆転サヨナラ弾に大ジャンプでホームイン

 「頼む、入ってくれ…」

 今にも失速しそうな打球を何度も励ましながら、矢野は一塁へと駆けた。やがて背走する金城が、フェンスの前で立ち止まる。「頼むから入ってくれ…」。もう1度励ますと、打球は中堅フェンス後方の通路に落ちた。

帰ってきた選手会長。復帰戦で桧山は2安打を放った

 逆転サヨナラ2ラン。全身で喜びを表現する矢野。チームメートが作る歓喜の輪の中に飛び込むと、そこにはサヨナラのホームがあった。

 九回一死から、戦線復帰したばかりの桧山が右前打で出塁。この走者を無駄にするわけにはいかない。鬼気迫る表情で打席に立った。1―1から、ギャラードが投じた直球は、ほぼ真ん中。これを見逃す矢野ではない。無意識のうちに、全身がうねっていた。

 「イヤな雰囲気だったんで、何とかしたいなと…。その気持ちが、ホームランになりました。もう何が何だか分からん状態ですね」。

貫録のタイムリー2本。“夏男”金本の進撃は止まらない

 止まらない両手の震え。常に冷静さを失わない要の男が、今季初めて歓喜に身をゆだねた。

 自分のためにバットを振ったことなど、ただの1度もない。「結果的には、自分のためになってるかもしれないけど、チャンスで1本打てれば、それだけで価値があると思うんです」。自分はかっこ悪くてもいい。チームが勝てばそれでいい。その一心で振り抜いたバットが、劇弾をもたらした。

 「放り込んだれって言うてたら、ホンマに放り込みよった」と星野監督。矢野の後ろで、指揮官も打球に向かって叫んでいた。

 8月6日のヤクルト戦後、腰と背中の張りが限界に達した。さらに、21日の中日戦では左手甲を負傷。矢野の苦しみは、指揮官が一番分かっていた。それでもこの夜の劇弾は、矢野の全快を告げる復活の一撃。「あれだけ打球が伸びたら、もう手も大丈夫やろ。もう最後まで行ってもらいます」と、6日以降のスタメンマスクを明言した。

 マジックは1つ減って6になった。最短日は変わらず9日で、早ければ神宮でのヤクルト戦で、Vシナリオが完結する。「あともう少し。ファンの皆さん、大いに喜んで下さい」。矢野の雄叫びに、ゴールテープがなびく。さあ、あと少し。悲願の優勝は、もう目の前だ。(松下雄一郎)


激闘ダイジェスト
5回表 先頭の石井が四球。村田の右前打で無死1、3塁。相川は三振。村田2盗で1死2、3塁。三浦の1塁ゴロをアリアスが本塁悪送球で2者生還。2死となるも内川が左前タイムリー
6回裏 2死から赤星が2ゴロ失策。金本の右前タイムリーで1点返す
8回裏 1死から沖原が中前打。広沢は右飛も赤星の中前打で1、2塁。金本の中前適時打で1点差に
9回裏 1死から桧山が右前打で出塁。矢野がバックスクリーンにサヨナラ2ラン

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