G沢村、伝説の背番号で「世界斬る」

 日本代表「侍ジャパン」メンバーの発表記者会見が6日、都内のホテルで行われた。若手を中心に29人が選出され、巨人・沢村拓一投手(24)は大先輩、沢村栄治と同じ背番号14が決まった。山本浩二監督(66)は、来年3月のWBC1次ラウンドで同組のライバル国と“ガチンコ勝負”に臨む考えを示した

 ベーブ・ルースを驚かせたという伝説の右腕サワムラが、時代を超えて侍ジャパンによみがえる。沢村が、偉大な大先輩・沢村栄治の巨人時代の背番号14を背負うことになった。

 本人はあらゆる意味でより一層、引き締まる思いだったようだ。「番号を見たらそうなっていました。偉大すぎるので、番号に恥じないように頑張ります。光栄に思っています」と“武者震い”した。

 沢村栄治は、巨人軍初代のエースとしても有名で背番号14は永久欠番だ。しかも1934年には、全米オールスター・チームが来日のため編成した全日本軍のメンバーとなり、ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグら大リーガーを手玉に取り、一気にスターダムにのし上がった。

 これも、宿命なのだろうか。巨人の沢村は「侍ジャパン」のメンバーに選ばれ16、18日の相手はキューバ代表。腕試しには十分すぎる相手だ。背番号14の沢村が、世界を相手に剛腕を披露するチャンスが訪れた。

 WBCは第1回、第2回大会ともにテレビ観戦し、日本代表メンバーの姿は目にしっかりと焼き付けた。「連続で優勝しているので、3回目も日本は強いと思います」と言い切る。「意気に感じて頑張ります」と熱い決意を表明した。

 若武者が伝説の大投手のように、世界の強打者をねじ伏せる。

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