1番長野、4番T岡田…浩二監督決めた
侍ジャパンマッチ2012「日本代表VSキューバ代表」(16日ヤフードーム、18日札幌ドーム)に臨む日本代表が13日、福岡に集結し、全体ミーティングを行った。メジャー組の参加が厳しい状況で、山本浩二監督(66)は国内組の奮起を切望。1番に長野久義外野手(27)、4番候補にT‐岡田外野手(24)の名前を挙げた。
強敵キューバとの決戦を前に、山本監督の表情も徐々に厳しさを増した。巨人の5選手を除く24人の侍候補が集結。「選手を前にして、やっぱり気が引き締まる思いです」と胸中を明かした。
今回の強化試合、国内組へ寄せる期待は大きい。既にメジャー組ではレンジャーズ・ダルビッシュ、マリナーズ・岩隈、前マリナーズ・川崎が出場辞退。残る選手の参加も厳しい情勢だ。
指揮官はミーティングの席上、「メジャーで今やっている人たちは不参加が多い。しっかりとアピールしてくれ」と国内組に猛ゲキを飛ばした。
その中で名前を挙げたのが、長野とT‐岡田だ。長野は日本シリーズで右膝に受けた死球の影響から「DHの可能性もある」としたが、「ずっと1番でやってきた。慣れた打順の方がいい」と1番に固定する考えだ。
さらに「明日以降の練習を見てからだが、タイプで言えば、T‐岡田が4番になるだろうね」。左手小指骨折で今回の強化試合を回避した日本ハム・中田に代わり、T‐岡田を4番でテストする方針を示した。
これにT‐岡田も呼応した。「光栄です。(代表4番は)思っていてもなかなかできない。これからの野球人生のプラスにしたい」と意欲満々。WBC1次ラウンド同組のキューバとの前哨戦。「思い切ったプレーで、正面からぶつかっていく」と山本監督。若き侍を従え、WBC3連覇への道が始まる。