炭谷決勝弾!阿部の代役と言わせない
「侍ジャパンマッチ第1戦、日本2-0キューバ」(16日、ヤフド)
侍の新たな船出を飾った。西武・炭谷が決勝ソロ。レギュラーシーズンは139試合に出場して0本塁打だった男が浩二ジャパン初得点をたたき出し、初勝利へ導いた。
二回2死。カウント2ボールからキューバ先発・ペドロソの直球を完璧なタイミングで振り抜き、高々と放物線を描いた。06年WBCメンバーだった右腕から左翼席へ先制弾。
「良い感触で打てた。シーズン中は1本も(本塁打を)打っていなかったので入ってよかった」
日本代表は過去2度のWBC本大会でキューバ代表と3試合対戦したが、本塁打は1本もなかった。来年3月の本大会第1ラウンドで対戦する難敵に強烈な印象を与える一発となり、山本監督は「シーズン中でも打ったことないホームランでみんなびっくりしていた」と手放しで喜んだ。
守備での収穫も多かった。首脳陣からは内角攻めを指示されており、フル出場して7投手をリード。3安打無四球で完封へ導いたが「結果的にゼロで抑えられたけど、パワーがあると感じていたし、少しでも甘いコースだとスタンドまで持っていかれると思った」とマスク越しにキューバの実力を感じ取った。
日本代表で阿部に続く捕手の競争は激しい。炭谷の攻守にわたる活躍は本大会でのメンバー入りへ大きなアピールとなった。