浩二J「2番稲葉」超攻撃型で3連覇だ
WBC日本代表の山本浩二監督(66)は13日(日本時間14日)、名球会の行事で滞在中のハワイで取材に応じ、日本ハム・稲葉篤紀内野手(40)を2番で起用する考えを示した。状況に応じた打撃ができるベテランを、クリーンアップの前に置く攻撃型オーダーを組む。
山本監督はオーダーについて、こう話した。「打順はジグザグで組めればというのはある」。できる限り、右、左、右と交互に並べ、変幻自在の攻撃を仕掛けていきたいと考えている。
上位打線は「4番を(阿部)慎之助にしたい」と明言。1番に長野、3番に坂本といずれも右打者を置く。ジグザグにするとなると、2番は左打者が理想だ。山本監督は現時点で、稲葉が最適とする構想を明かした。
稲葉が今季、リーグ優勝を果たしたチームで2番に入ったことがあるのも強み。「適性はあるやろうな。状況に応じたバッティングができる」とし、今後、見極める考えだ。
「2番・稲葉」となれば、かなりの攻撃型オーダーになる。1番の長野が出塁した場合、続く稲葉が、右方向に引っ張るなどでチャンスが一気に広がる。「一、三塁にできれば一番、いい。大きな試合になれば、なるほど、得点圏に(走者を)置くことが大事になる」と力説した。
稲葉本人は「18年間、いろんな打順でやってきましたし。ホームランバッターではないですから」ときっぱり言い切った。与えられた場所、役割で、チームの勝利に貢献するつもりだ。
山本監督が、稲葉に期待するのは打撃だけではない。「日本ハムを引っ張る力を持っている。チームをまとめてほしい」と主将の阿部(巨人)とともに、精神的支柱になってほしいと願う。ベテランの力も結集し、3連覇を狙う。