能見、沙保里&伊調から3連覇の教え

 阪神・能見篤史投手(33)が27日、テレビ番組でロンドン五輪の女子レスリングの金メダリストの吉田沙保里(30)と伊調馨(28)と共演していたことが分かった。これは日本テレビの「上田晋也のHERO×HEROインタビュー」(関東ローカル)の収録に参加した時のもので、WBCでの世界一に弾みを付けるような共演となった。

 これからの戦いの中で、どこかで生きてくる「財産」だ。オフだからこその経験は、大きな意味がある。吉田と伊調。能見にとって、世界一に輝いた2人との共演は大きな刺激となった。

 「まあ、勉強になるというか、こういう考え方もあるんだなというのが分かって、面白かったですよね」

 異色とも言える共演は、今月中旬の日本テレビ「上田晋也のHERO×HEROインタビュー」の収録で実現した(放送は29日午後2時30分~4時25分。関東ローカル)。他には広島・前田健や他競技のアスリートも参加。能見は放送前ということもあってか、細かい内容には言及しなかったが、「収穫」は大きかった。

 吉田と伊調は、今年行われたロンドン五輪を含めて、共に五輪で3大会連続で金メダルを獲得している。大舞台で発揮される力や王者として勝ち続ける強さを見ても、世界最強の女子であることに間違いない。

 レスリングとプロ野球。能見は「個人種目と団体競技という違いはありますけど」と話すように、種目だけを見れば違いは大きい。ただ勝負にかける集中力や執念などは共通する部分もある。能見自身は初めてWBCの代表候補に選ばれ、日の丸を背負って戦っていく立場。世界一の選手との触れ合いで感じたことはプラス材料だ。

 能見はこの日、甲子園には姿を見せなかったが、順調に自主トレを進めている。22日にWBC球を使ってのキャッチボールも開始。「日本の勝利のためにプレーしたい」と話す左腕。世界王者の魂を胸に世界一を目指す。

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