マー君“黄金カルテット”で世界一誓う

 楽天の田中将大投手(24)ら1988年生まれのプロ野球選手によって作られた「88年会」が5日、仙台市内のシェルコム仙台で、東日本大震災の復興支援を目的とした野球教室などのイベントを行った。同年代の巨人・坂本勇人内野手(24)、沢村拓一投手(24)、広島・前田健太投手(24)らWBC日本代表候補組も参加。世代の顔である田中は、4人全員での代表入りを描きつつ、改めて世界一を誓った。

 野球版・黄金のカルテット完成を目指す。プラチナ世代とも呼ばれる88年世代。田中を含め坂本、沢村、前田健の4人がWBC代表候補に入っている。この日、田中は「4人で代表へ入りたいか」との質問に「残るにこしたことはない。でも、戦力にならないと意味がないですから。状態が上がらないと外される」と、気を引き締めながら全員の生き残りを願った。

 3連覇がかかるWBCで、自身に課せられたものも感じている。「日本の野球選手を代表してユニホームを着る。日本の野球がすごいと思っていただける野球をしていきたい」と、改めてエースとしての責任感をにじませた。現状の代表候補は34人。ここから6人が落選するだけに「僕だってわかりません。しっかりと、僕も準備していく」と、慢心は一切ない。

 第1回大会の2006年、自身は高校生だった。「練習中も『どうなった?どうなった?』と気にしましたし、優勝してすごく盛り上がった」と振り返る。近年の野球人気の低下も、常々懸念しているだけに「僕たちは結果を出すしかない。全力プレーをやって、見ている方がどう感じてもらえるかですね」と、優勝に強い意欲を見せた。

 被災地支援を主な目的とし、田中と坂本、前田健が発起人となって結成された「88年会」は、この日が初のイベント。日本ハム・斎藤佑や、同僚の塩見らも参加し、岩手、宮城、福島の野球チームに所属する小学生353人と、野球教室、ストラックアウトなどで約4時間、触れあった。イベントを終えたマー君は「子供たちもすごく元気だった。盛り上がって一緒にできました」と手応えをつかんだ。

 「こうやって注目してもらっている世代なので、色んなことをやっていきたい」と、今後の継続的な活動を約束した田中。次はイベントではなくグラウンドから、勇気を届けることになる。4人全員の活躍こそ、この日集まった子供たちには、最高のプレゼントとなる。

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