マー君中継ぎも?東尾コーチフル回転指令
WBC日本代表の東尾修投手総合コーチ(62)が16日、エースの楽天・田中将大投手(24)について、先発はもちろん、中継ぎ、抑えでも起用する考えを示した。「投手陣の先頭を走る機関車」と表現し、3月2日の初戦ブラジル戦(ヤフードーム)の先発にも指名するなど、大きな期待感を示した。
期待感に満ちあふれていた。東尾コーチはエース田中の起用法について「中継ぎもあるよ。四、五、六回も大事」と明言。これまで先発と抑えの可能性は浮上していたが、状況によっては中継ぎでも惜しみなくつぎ込む考えだ。
東尾コーチは田中を「大将」「リーダー格」と表現。3月2日の初戦ブラジル戦(ヤフードーム)の先発についても「順調にいけば可能性は非常に高い」と早くも指名。さらに「投手陣の先頭を走る機関車」と、けん引に指名した。
通算251勝の東尾コーチは、田中のエースとしての資質にほれ込んでいる。「マウンドの雰囲気、気迫、技術、精神的にも投手陣を引っ張っていってほしい」。WBCでは第1回は松坂、第2回はダルビッシュが投手陣の中心となったことを振り返り「次の日本のエースはだれか。マー君でしょう」と言い切った。
メジャー組は不参加となったが、純国産のメンバー構成でも不安はない様子。「力を出せば勝てる。相手のデータより、自信のあるボールを投げ込んだほうがいい」と強気の発言を繰り返した。
キャンプ初日の2月1日は、山本浩二監督とともに楽天の久米島キャンプを視察する。エース田中のコンディションを確認する予定だ。「野球ファンの期待も背負っている。本人も自覚しているでしょう」。侍ジャパンの命運を握るマー君へ向けて、ビシビシとその思いを伝えた。