浩二監督“女王”吉田から激励タックル
WBC日本代表の山本浩二監督(66)が18日、都内のホテルで行われたテレビ朝日の「ビッグスポーツ賞」授賞式にゲストで登場し、レスリング女子の吉田沙保里(30)から激励のタックルを受けた。五輪3連覇を成し遂げた“霊長類最強女王”の気合が乗り移り、闘志倍増。侍戦士の気迫を一つに結集し、3連覇へ導く決意を示した。
闘志が乗り移った。ステージ上で世界女王から気合注入のタックルを受けた山本監督。感想を問われると「気持ちが伝わってきました。どんなスポーツもそう。気持ちが一番です」と、言葉に実感を込めた。
その効果はてきめんだ。授賞式を終えると、いつもの穏やかな笑みは消えていた。各国の暫定メンバーが発表されたことにも無反応。「あくまでも予備。気にしても仕方ないだろう。戦いの場に(コンディションを最高に)持って行くことが大事」と、同じフレーズを繰り返した。
暫定登録メンバーでは、1次ラウンドで対戦するキューバが大幅にメンバー変更するなど、“揺さぶり”を仕掛けてきた。だが、慌てた様子は見せなかった。スコアラーへの信頼感を示し「映像はたくさんある」と自信をのぞかせた。
闘志が沸き立つ報道もあった。現地メディアの戦力分析では1位が米国で、日本はベネズエラ、ドミニカに次ぐ4番目。「下馬評を気にしても仕方がない」と言いながらも、瞳をぎらつかせ「解説者は予想するが当たらないよ」と付け加えた。
世界女王の吉田は「試合前に『ここに何をしに来たんだ。絶対に勝つ』と自分に言い聞かせます」と話した。隣で何度も大きくうなずいた山本監督。「チームの気持ちを一つにして3連覇を目指して頑張ります」と、力強く宣言した。