鳥谷二塁で初特守!スライディングに注意
「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)
WBC日本代表候補の阪神・鳥谷敬内野手(31)が、初めて二塁で特守を受けた。「2番・二塁」のレギュラー候補として計算されているが、二塁は併殺を狙う際に相手走者からの激しいスライディングに襲われる危険もあるポジション。久慈内野守備走塁コーチは、鳥谷を「守る」ためにも、正確でいて故障もしない動きをアドバイスした。
「間違いなくスライディングは来るとも言った。前に出るか逃げないといけない。ただ、送球だけはランナーに向かって投げないと悪送球になる」と久慈コーチ。上本と取り組んだサブグラウンドでの二塁特守。まずは捕球後に、二塁ベースに入った遊撃手へ送球する練習を、足の運びなどを確認しながら48球行った。
さらに「6‐4‐3」の併殺で、二塁に入ってから一塁へのスローを28球。そこで大事になるのが、一塁走者の併殺阻止のスライディングへの対処だ。外国のチームには注意が必要で、メジャー時代に西岡が左足腓骨を骨折し、ヤクルト・岩村もクロスプレーで左ひざのじん帯を断裂した。最悪の事態を避けるため、久慈コーチも「ケガをさせないように」と、動きを交えて指導したわけだ。
約35分の充実の初ノック。鳥谷は「(スライディングには)実際にどうなるかは試合でやってみないと分からないこともある」と話した。阪神での練習試合に二塁で出る考えは現時点でない。今後も特守などで代表合宿に向けて調整していく。