中田翔“今季1号”侍J定位置獲り本腰

 「日本ハム紅白戦、白6‐5紅」(7日、名護)

 WBC日本代表候補に選出されている中田翔内野手(23)が、キャンプで行われた紅白戦で“今季1号”アーチを放った。白組の「4番・左翼」で先発した中田は、守備でも左翼と一塁を守り、複数ポジションができることをアピール。WBCレギュラー獲りへ本腰モードに入った。

 紅白戦初戦、第1打席の初球という初もの尽くしの本塁打だった。二回先頭打者として、3年目の左腕、斉藤勝が投じた外角直球をフルスイングすると、高々と上がった白球は右翼芝生席へと飛び込んだ。

 「振り切った中での打球。流し打ったのではない」と中田。体重を残して右へと強い打球を放つという意識を持って、打撃練習に取り組んできただけに、“結果”を素直に喜んだ。

 守備でも、六回からは一塁に入り、無難なグラブさばきで、キャンプでの特守の成果を見せつけた。侍ジャパンの候補に名が挙がる主砲は、「内外野を守ることでチャンスが大きくなる」と3月2日から始まるWBC本番を見据えていた。

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