稲葉さすがベテラン打!虎から2ラン
「練習試合、日本ハム2-7阪神」(10日、名護)
ベテランの味を見せつけた。それまでの2打席は内野ゴロ。今年41歳になる日本ハム・稲葉は“意識”を修正して、無死一塁で迎えた七回の打席に入った。「それまで差し込まれたので、ポイントを前に置いて捉えようと思った」と、松田が投じた3球目のフォークをフルスイングし、右翼芝生席へと運んだ。
初の対外試合の中軸にWBC組を据えた栗山監督の期待に応えた。陽岱鋼、中田が鋭い振りで安打すれば、稲葉はチーム唯一の得点をたたき出した。順調な仕上がりに、栗山監督も「いい感じでWBCに送り出してあげたい。いい状態でお渡しするのがわれわれの仕事だが、ここまでは大丈夫」と太鼓判を押した。
4年前のWBC優勝メンバーでもある稲葉は、「そろそろ(侍ジャパン合宿地の)宮崎に行く準備を始める。緊張感も高まってきた」とキッパリ。高い頂へと視線を向けていた。