浩二監督 マエケンへの信頼変わらず

 「WBC日本代表合宿」(19日、サンマリン宮崎)

 WBC日本代表・山本浩二監督(66)が19日、右肩に不安を抱える前田健太投手(23)=広島=について、期待と信頼は不変であることを強調した。これまで通り、エース田中と前田を先発の軸に据え、3連覇を目指す方針。難航が予想される最終メンバー28選手の決定は、20日に行われる。

 語気を強めて不安説を否定した。指揮官は前田について「段階、段階できっちり合わせてくるタイプだから」と説明。今後の予定にも変更はないとみられ、23日の豪州戦(京セラ)での調整登板を経て、3月3日の中国戦(ヤフオクドーム)に先発させる方針だ。

 前田はキャンプ中から右肩の不安を抱えていた。17日に行われた強化試合では広島の先発として侍ジャパンと対戦。立ち投げのような投球フォームで直球の球速は140キロにも届かず、翌18日の練習も一部メニューを回避した。だが、前田は「大丈夫。焦りは全然ない」と強調した。

 広島OBの山本監督にとって、前田は思い入れの深い後輩であり、熟知している存在でもある。「あいつはあの性格だからな」と、前田がスロースターターであると分析。「(次回登板が)あまりにも悪ければ、考えないかん」とは言うものの、信頼は揺らいでいないようだ。

 山本監督は早い段階から田中と前田への期待を口にしてきた。広島戦で2回2失点と不安を露呈した田中についても「前回はボールになじめなかったのもあるけど、今でも一番、頭に入れている」ときっぱり。好調の杉内を加えた“3本柱”で3連覇を成し遂げるつもりだ。

 一方で、最終メンバー28選手の選考には頭を悩ませている様子。連日、夜遅くまでコーチ会議を行っているが「いろんな意見が出ているよ。本当に分からない。悩むで、最終的にどうしようか言うのは…」と明かした。ラスト紅白戦の結果や内容も、大きな判断材料になりそうだ。

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