鳥谷堅実仕事人!三塁守備もOK

 「WBC日本代表候補紅白戦、白組1-1紅組」(20日、サンマリン宮崎)

 WBC日本代表の28選手が20日、宮崎市内のホテルで発表され、阪神からは能見篤史投手(33)と鳥谷敬内野手(31)が選出された。鳥谷はこの日の紅白戦で二塁打を放ち、初めて三塁守備にも就いて堅実なプレーでアピール。能見は先発やリリーフでのフル回転が期待されており、ともに貴重な戦力となる。

 ダメ押しの快音を響かせ、一気に二塁に滑り込む。停滞気味の打線の中、スピード感あふれる動きにスタンドから拍手が注がれた。堅実な守備、力強い打撃、スキを逃さない足。紅組の「2番・三塁」でスタメン出場した鳥谷は、最後のアピールの場で結果を残して、代表メンバーの切符をつかみ取った。

 「(二塁打は)2アウトだったんで、積極的にいこうと思いました。(二塁には)行けたら行こうと思ってました」

 六回2死無走者の場面だ。涌井の5球目をはじき返すと、打球はライナーで遊撃・坂本の頭上を抜けて左中間へ。長野の捕球体勢を確認すると、一塁を蹴ったところでさらに加速。二塁に進む好判断で得点機をつくった。

 初回無死二塁では、二塁への進塁打で1死三塁の場面を演出し、続く内川の犠飛を導いた。守備ではこの日、初めて三塁に入ったが「反応とか違和感なくできた」と振り返り、途中からは二塁へ。最後は遊撃・井端と「6‐4‐3」の併殺をスムーズに行った。

 鳥谷を含めて松井や本多の二塁手候補を選んだことに、山本監督は「みんなセカンドもサードもできて足もある」と説明。鳥谷は「色々なポジションを経験させてもらえた」と話す。本職の遊撃はもちろん、二塁や三塁もこなす堅実な守備は、日本にとって貴重な戦力に。どんな役割でも日本のために働くだけだ。

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