二塁・鳥谷、壮行試合で本番の予行演習
「WBC日本代表練習」(22日、京セラ)
WBC日本代表が22日、宮崎から大阪に移動して京セラドームで練習を行った。鳥谷敬内野手(31)=阪神=は、初の外国チームとの対戦となる23、24日のオーストラリア代表との壮行試合(京セラ)で、本大会を見据えた二塁の動きをシミュレーションする考え。松井、本多らとの二塁手争いを勝ち抜くためにも、全力でアピールしていく。
打撃練習終了後、鳥谷は二塁の位置に入り、遊撃からの送球を受けて一塁に送球する「6‐4‐3」の動きを、何度も繰り返した。頭にあるのは、併殺崩しの強烈なスライディング。いかにケガを避けながら、正確にプレーできるか。オーストラリアとの2連戦は、格好のシミュレーションの場となる。
「国によって違うとは思います。どんな状況でも、大丈夫なようにやります」
外国のチームを一括(くく)りにはしていないが、日本と異なる認識はある。メジャーでは日本以上に激しいスライディングが行われており、まともに受ければ大ケガにつながる。オーストラリアにもメジャー経験者がおり、実際の感覚を肌で感じることが重要だ。
合宿初日にはメジャー経験者の松井からアドバイスを受け、高代内野守備走塁コーチにも「(スライディングを)想定しろ」と指示された。そういった動きを身に付けた上で、いかに精度の高いプレーができるか。ここからは本大会への調整と共にレギュラー争いの場となるだけに、アピールが不可欠だ。
23日は二塁での出場が予定されており、オーストラリアの先発はかつての阪神に在籍したオクスプリング。「あまり覚えてないですけど、頑張ります」。この日は二塁だけでなく三塁でもノックを受けた。3月2日の開幕まで残りわずか。レギュラーを射止めるため、あらゆる準備をして全てを出し切る。