マー君不安ぬぐえず…初回大乱調2失点

 「WBC壮行試合、日本3-2豪州」(23日、京セラ)

 先発の田中将大投手(24)=楽天=は3回2失点だった。

 最後の調整登板で日本代表のエース田中は公約どおりの0封締めはできなかった。立ち上がりに制球を乱すなど、3回を4安打2失点。前回の強化試合・広島戦での2回2失点と同じく、またしても一回に失点。侍のエース格が1週間後の本番へ課題を残した。「続けて同じミスをして話にならない。あと1週間あるので何とか修正しないと」と険しい表情で危機感をあらわにした。

 初回は力みまくった。1死後、四球と中前打を浴び、4番ウェルチには四球。1死満塁で迎えた初球。ヒューバーにスライダーがすっぽ抜け、押し出し死球。場内の悲鳴とともにマー君は天を仰いだ。この回3四死球の乱調。二回も2安打されるなど、この回で球数も38球を要した。球数制限が設けられるWBCでは制球難は致命傷だ。

 エースとして臨む初めての国際大会。これまでにない重圧に苦しんでいる。「こういう雰囲気で投げるのは初めて。ブルペンで投げるのと違いがあった」。第2回WBCでは救援として出場。この時は先輩に助けられたが、今回は先発の屋台骨としての役割が求められている。現状は、自身で克服するしかない。

 合宿中に3・2ブラジル戦先発は決定しているが、不安定な状態が続けば、安定した調整を続ける第2先発の杉内とエース格の座が入れ替わる可能性もある。「やるしかない。次は大丈夫だと思います」。このままでは終われない。本番こそと、田中は自らに言いきかせるように話した。

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