キューバが“緻密野球”で快勝発進

 「WBC・1次ラウンドA組、ブラジル2‐5キューバ」(3日、ヤフオク)

 侍ジャパンの第1ラウンド最大のライバル・キューバは、下馬評通りに白星発進。スモールベースボールで試合を動かし、日本が苦戦したブラジルを危なげなく破った。

 相手エース・リエンゾに抑え込まれ、無安打で迎えた五回だ。1死で四球の走者を一塁に置き、ベンチが動いた。アルエバルエナがランエンドヒットを成功させ、中前にチーム初安打。1死一、三塁とし、続くエレディアの遊ゴロ間に先制した。六回には単打4本を集中させ3得点。8安打中、長打は1本だけと、つなぎの打線が機能した。

 犠打で進塁させ、セーフティーバントで揺さぶった。七回には長打性の当たりを放った選手の一塁踏み忘れを見逃さずアピール。記録は投ゴロとなった。投手陣も四球は1つだけ。野球は極めて緻密だ。

 メサ監督は小技の重要性を問われ「もちろん」と即答した。「リエンゾはいい投手だった。いい投手を崩すには、ベストを尽くし、そういう野球をする必要がある。日本ともいい試合がしたいね」。短期決戦向きな手堅い野球は脅威となりそうだ。

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