浩二監督「来るなよ」ピリピリムード
「WBC・1次ラウンドA組、日本-キューバ」(6日、ヤフオク)
WBC山本浩二監督(66)が5日、キューバ戦を翌日に控え、ピリピリムードを漂わせた。ヤフオクドームでの練習後は口数も少なく「1試合1試合ですね。勝ちに行きます」と、静かに闘志を燃やした。
少しでも情報を隠したいという狙いがあったのかもしれない。明らかに、これまでとは雰囲気が違った。「もういいやろ。来るなよ」。ベンチ裏の通路では珍しく報道陣を振り切り、宿舎へと引き揚げた。
キューバとは2次ラウンドでも戦う可能性があるが主力温存などの駆け引きはしない方針。ただ当然、先を見据えた戦略もある。高代内野守備走塁コーチは「(相手)ピッチャーのクセを出さず(利用せず)にやる」と発言。把握している相手の弱点を突けば、対策される可能性もある。2次ラウンド以降を見据えた作戦だ。
先を見据えつつ、しっかりとキューバをたたいて弾みをつける必要もある。山本監督は「2次ラウンドはもっと厳しくなる。(キューバ戦では)自分の投球、打撃をしっかりやって欲しい」と、選手の奮起を促した。