オランダ2次R進出!バレが送りバント
「WBC・1次ラウンドB組、オランダ4-1豪州」(5日、台中)
一回無死二塁。オランダを率いる元ヤクルトのミューレン監督が取った作戦は送りバントだった。三塁に走者を進めると、続くバーナディナが中前適時打。鮮やかな先制攻撃を、4番のバレンティン(ヤクルト)は「日本スタイル」と笑顔で振り返った。
バレンティンやジョーンズ(楽天)らカリブ海のオランダ領キュラソー出身者が多数を占めるチームは、強打が目につく。この日も一回にバントを決めたスコープが二回には試合の流れを決める2ランを放った。一方で、初戦の韓国戦も先制点は送りバントから。指揮官は「点を取るためなら何でもする」と事もなげに言う。
大技に小技を織り交ぜた攻撃力は2次ラウンドで日本の脅威になりそうだ。バレンティンは「『侍』と戦えるのは誇り」と次なる敵を見据えた。