メジャー軍団本気始動!日本ブッ倒す
WBC1次ラウンドC、D組出場チームが4日(日本時間5日)、米国各地で始動した。D組の米国はアリゾナ州スコッツデールで初練習。同州グレンデールではメキシコが、フロリダ州タンパではC組のドミニカ共和国が練習を開始した。
10台のテレビカメラと約50人の日米報道陣を前に、赤いユニホームを着た米国代表は中継プレーや投内連係などで汗を流した。2時間の予定だった練習を、30分以上オーバーした練習は、ベースランニングで初日を締めくくると、約150人のファンからは「U!S!A!」の大合唱が起こった。大リーグ関係者が「かなり真剣だった」と驚くほど、熱のこもった練習だった。
過去2大会は決勝にさえ進んでいない。全体練習後も約30分の室内打撃を行ったテシェイラ(ヤンキース)は「日本がWBCで大きな成功を収めていることは知っている。倒さなければいけない相手」と言い切った。06年の第1回大会以来の出場となる一塁手は「今回はとても集中している」と準決勝で日本に敗れた7年前との違いを口にしながら「金メダルを持って帰りたい」と話した。
米国が日本と対戦するのは準決勝以降だが「打倒・日本」はすでに合言葉だ。1次ラウンドの初戦、メキシコ戦に先発するナックルボーラーのディッキー(ブルージェイズ)は、日本を「みんなが標的にしている国」と表現。同じく先発要員のホランド(レンジャーズ)も「負けられない相手」と言った。
テシェイラと居残り練習を終えたビクトリノ(レッドソックス)はおどけた口調でこう叫んだ。「日本をブッ倒してやる!」。米国が手ぐすねを引いて日本を待っている。