マー君、魔たか…中継ぎで2回1失点
「WBC・1次ラウンドA組、日本3‐6キューバ」(6日、ヤフオク)
収穫もあった。しかし痛い失点だった。田中(楽天)は「点の取られ方が何とも言いようがないですけど、今までとは違う手応えはあります。最後は腕を振って投げられた」。2回を1失点。5連続Kを含む6奪三振。最速は151キロ。復調への手応えはあったが、またも登板1イニング目に点を失ってしまった。
先発したブラジル戦。わずか2回で降板。再調整の意味もあり、0‐1の四回から中継ぎで登板。わずか5球で失点した。無死一塁からセペダにスライダーを右中間へ運ばれる適時二塁打。一走・フェルナンデスが一気に生還すると、天を仰ぎ顔をしかめた。
その後は冷静さを取り戻した。この回の1死一、三塁からトマス、サンチェスを連続三振。五回は3連続K。最後は阿部のサインに首を振り、グリエルをスプリットで空振り三振に仕留めた。
力任せの投球から決め球の変化球を要所に織り交ぜた。「内容はそんなに悪くない。本人も手応えはつかんだのでは」と山本監督。敗戦の中、2次ラウンドへの確かな光だった。